この記事では、ウェブサイトの「ブロックスキップ」について、解説させていただきます。
ウェブ アクセシビリティ については、こちらの過去記事も、ご参照ください。
https://and-aaa.com/report/accessibility
JIS X 8341-3:2016『高齢者・障害者等配慮設計指針-情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス-第3部:ウェブコンテンツ』の達成基準の中で、「ブロックスキップ」の達成基準は、こちらになります。
たとえば、ページの内容を読み上げソフトを使って把握しているユーザーがいるとします。もしも、ヘッダー部に、メインコンテンツエリアへ直接移動するリンクが無かったとしたら、このユーザーは、ページを遷移する度に、ヘッダー部の内容の読み上げを聞かなくてはなりません。
また、マウス操作ができないため、キーボード操作でウェブページを閲覧しているユーザーの場合、たとえば、ヘッダー部に20個のリンクがあるとすると、ページを遷移する度に、本文内のリンクに到達するためには、カーソルを最低20回移動させる必要があります。
このように、複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップする仕組みが無いと、ユーザーに負担が掛かってしまいます。
「複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップする仕組み」とは、たとえば、厚生労働省のウェブサイト(https://www.mhlw.go.jp/)の「本文へ」というリンクがそれに該当します。
「複数のウェブページ上で繰り返されているコンテンツのブロックをスキップする仕組み」は、Tabキーを押した時点で確認できれば問題ありません。例えばWalmart(https://www.walmart.com/)の場合は、Tabキーを押すと、「Skip to Main Content」というページ内リンクが表示されます。
最後まで、読んで頂いて、ありがとうございました。
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